« 2009年02月18日 | Top2009年02月20日 »

最新記事【2009年02月19日】

遺言のタイプ、今回は特別方式についてです。こちらは、四つの下位分類。「一般危急時遺言」・「難船危急時遺言」・「一般隔絶地遺言」・「船舶隔絶地遺言」となります。なんとなく字面から想像しうるものですね。

一般危急時とは、「キトク」とか「リンジューマヂカ」のコト。三名以上の承認が立ち会えば、成立します。承認がオーラルや手話で遺言を聞き取り書面に認めます。「難船危急時」について…アレ?飛行機は?…と気づいたのですが、調べてみるとちゃんと飛行機も含まれていることが分かりました。さて、船舶・航空機が遭難・沈没・墜落など死期が間近に迫っていると、証人二名を立て、同様にオーラルを書き取らせます。以上、二点は20日以内に家裁に確認の届出をする必要があります。

一般隔絶地遺言とは、伝染病でカクリされた人物(介護人も含む)が残すモノ。証人は二名以上、ウチ一名は警察官であることが定められています。船舶隔絶地とは、乗客・乗務員の遺言。飛行機OKなのかは、不明です。証人は三名以上、うち一人は船長などが当たります。以上、二点は家庭裁判所に確認を届け出る必要はないとのこと。以上、ユイゴンの種類を整理しましたが、もう一点重要なコトをば。後々内容に加筆訂正を施す場合には、ちゃ~んと民法で書式が定められていますので、注意ください。その点やはり、公正言証書はメンドクサイけど安全かつ確実な手段と言えましょう。

いずれも、本人及び、証人全ての署名・押印が必要です。

遺言の基礎知識については、詳しくみればまだまだあるのですが、後は遺言執行人(者)について説明を加えて、それから遺言でできる相続の節税対策といきましょう。

ユイゴンシッコーニン…早い話、遺言の内容を実行に移す人のコトで、相続人の法的代理人とでもいいえましょうか、とくに先に挙げた法的拘束力をもつ項目は、キチンと守らなければなりません。ユイゴンジョーにおいて予め選んでおくことができます。厳密には決める=契約することはできないということです。一方、ユイゴンジョーにとくに情報がない場合は、相続人がこれに当たります。当事者の申し立てによって、裁判所がコレを選任することもできます。

なお、遺言執行人に資格はありません。それに、その道のプロといっても、弁護士はもちろん税理士、会計士、行政書士…はたまた銀行と様々です。ただし、各々のプロパーは、法律・税金・各種手続等々と長短があることは注意しておきましょう。遺言を巡ってどういう方面で問題が生じうるのかを見極めておかなければなりません。一度、遺言執行人が選任されると、全ての相続人は勝手なマネをできなくなります。それゆえ、円満とはいえなくとも、客観的かつ公正な遺言執行が担保されます。

なお、遺言の執行にあたっては、財産の調査や、家裁でのユイゴンジョーの検認、他諸手続き、場合によっては代行サービスに対する報酬などに費用が大なり小なり発生しますが、後でも説明する通り、これらは、相続税の課税基準から差し引きされます。

遺言で節税対策…やっとここまでコギツケました。遺言を作成するうえで…ということですから、被相続人が相続人のことを考えて節税対策を行うということですね。

法定相続人については、後に述べますが、この人数を増やせば、ソーゾクゼーは安くなりえます。といっても一人頭の取り分は減りますんで、被相続人の手綱の締め具合も難しいところです。先に述べた遺言の法的拘束力のなかでは「認知」について紹介しましたが、例えばヨーシエングミすればこれが叶うワケ。

ただし、ただしですよ。遺言をとおしてヨーシエングミが成立したとしても、沢山現行相続税法(平成15年改正)では、被相続人に実子があれば、養子の「法定相続人枠」は一名、実子がなければ二名までと定められています。これは、結局は「不当」な相続税額の操作を防ごうというモノ。まぁ、一方で遺言・遺産を巡って生じる当事者間のトラブルを避けることにもなりうるワケですが。

…で、もし遺言で税金対策のために、一組でも養子縁組を…といった場合には、そのおウチの状況に応じて様々でしょうし、専門家の意見を仰いで、フレクシブルに動くべきですが、長子の配偶者という手がひとつ挙げられます。ひとつに、(多少古い考えかもしれませんが…)「本家の嫁さん」に対するメンタル的なケアの意味合いがあるのと、ふたつめに、場合によると、孫にあたる将来の推定相続人が「相続時清算課税制度」(以前の記事を参照下さい)を有利に利用しうることも考えられるからです。遺言については以上に留めて、次に法的相続と節税について勉強していきましょう。

遺産相続 遺産整理の手続き方法

負の遺産といえば、みなさんは何を連想されますか。イサン…いさん…遺産…負の世界遺産?別名は、まさに「負の遺産」だし。原爆ドームも登録されてますね。でも、「負の遺産」は、それだけではないですよね。「~川の汚染は…」だとか、「○○のハゲ山」も「子孫に残したくない負の遺産」などと、地域レヴェルで議論されていたり… …でも、まだまだ、もうヒトコエ…環境問題も身近で大切な問題ですが、もっともっと近いところでも、「負の遺産」はその姿を現します。そう、遺産相続のコトです。前置きが長くなりました…で、「イサン」を巡っては、遺言・相続・税金対策等々、何かと神経を使うコトも多いのではないかと思われます。ともすると、人間関係にヒビが入ることも…場合によっては、お気の毒ですが急死なされた方のご遺産ですと、行き当たりばったりで急遽、遺族が対処せねばならないというケースも考えられます。 だから(筆者自身もですが)、前以て勉強しておいてよいに越したことはないと考えた次第です。ソーゾクやイサンについて、用語説明から法的背景だとか手続の仕方に至るまで基本的な知識を整理することにしましょう。遺言や相続の全体像を掴みたいなら、最後の方からお読みいただいてもよいです。ひょっとすると今日のイサンモンダイの実態、およびその社会的・歴史的背景というところにも少しでも触れることができたら…とも思います。おウチのなかの負の遺産を正の遺産と変えることができるべく、情報提供に努めて参りたいと思います。